タロットの大アルカナには、【力】というカードがあります。
これは優しそうな女性が素手で微笑みながらライオンを手なずけている絵柄であり、
調教師、 剛力、力量・力士、とも本や時代によって呼び名は変わります。
私が最も好きなカードでもあります。どれが一番好き?という話になると
必ずこれを答えますし、私の生年月日から割り出すと
私の象徴カードはこの力にあたります。
進む強さではなく、己を知っている心の強さなのです。
厳しい状況でも自分の心を整えて、諦めや欲、ネガティブな思いを手放して、
己の出来ることして、困難を乗り越えていくという忍耐強いカードです。
自分のいいところも悪いところも知っているからこそ出来ることです。
自制心・精神力の大切さ、自分を理解する重要さ、
自分と向き合う苦しさを経た後の強さだと感じる一枚です。
人に助言をする立場ではありますが私自身心の弱さや、
自分の苦手なこと、
たくさん自覚しながら向き合っています。
治そうとしつつもそれでも無理な事は、
受け入れながら、向き合いながら
折り合いをつけて共存しながら生きています。
占い師として偉そうになりたくない、弱さや苦しみを知っているからこそ、
かけられる言葉があるので、自分の駄目な部分も愛そうと思っています。
力は私に色々な事を教えてくれるカードです。
自分を知っているからこそ乗り越えられる強さがこのカードには秘められているんです。
私は実は新日本プロレスのファンでありますが、昨日の試合を見ていて、
まさに力!これぞ力!と思う瞬間がありました。プロレスに詳しくなくても
100年に一人の逸材と呼ばれる、棚橋弘至選手はご存知の方も多いかもしれません。
明日の大きなトーナメント決勝戦に向けてのブロック最終戦での棚橋選手の言葉です。
細かい話は割愛しますが、今年棚橋選手は何度も怪我で試合を欠場しました。
エースとしての自覚を誰よりも持ち、この新日本プロレスを盛り上げてきた
本当にプロレス愛溢れる選手が、大事な時期に欠場とは想像を絶する悔しさでしょう。
それを乗り越えた今回のトーナメント戦、そしてこの最終試合は
とても鬼気迫るものがあり、会場は熱気の渦で本当に熱い試合でした。
勝ち負けじゃなくて人生が詰まったような素晴らしい試合でした。
そしてその試合後のインタビューの言葉がまさに力そのものでした。
ざっと分かりやすくまとめますが…
「今日の試合は今までで一番充実感があります。
今日の試合はとにかく必死でした。
怪我で苦しんで年に何回も欠場して、
"棚橋もう無理しなくていいよ"って言われて…
気持ちばかり焦って…。
でも、そんな身体でも、俺の為に一生懸命、
動こうとしてくれて!
だから一回、この身体を受け入れて、
できる技で、できる戦略で
今の棚橋弘至で戦えばいいんだと思ったら
焦りもないし、使える技は限られるかもしれないけど、
自分の思い描く戦いが出来て充実しています」
全力で夢や目標を持っている人が、厳しい状況の中で身動きが取れなくなる。
その焦りは思いが強ければ強いほど自分を苦しめます。
周りのせいにしたり、自分を責めたり…。何かしないと苦しくてたまりませんよね。
やけになってもおかしくないし、暴走したってしょうがない。
がむしゃらなまま、その壁を乗り越えられると思いますか?
自分も周りも追い込んでしまうパターンをよく見ます。
例え話ですが、片思いの状態が厳しくて苦しい時、
何とか距離を縮めようとがむしゃらに、自分の事は色々棚に上げて
理想ばかり相手にバンバンぶつけている人はたくさんいます。
力に描かれるライオンは「動物的本能、本性、ざっといえばあらゆる欲」です。
それが大暴れしています。相手の気持ちなんかお構いなしに、
自分の欲を満たすことしか考えていないんですね。相手はどう思うでしょうか。
欲をぶつけられて、わがまま言われて、
自分の事が見えていない人がガツガツ来るんです。
逃げて当然だと思いませんか?
では、力を心がけている人はどうでしょう。 この苦しい状況、不安が募ります。
ですが自分が暴走してしまうパターンを理解しています。
いつもこうなるんだよな、
改めよう、そうやってバランスを取れる人です。
ガッと行きたいけど、向こうの生活や気持ちを見た上で、
今の状況の中で、自分は何が出来るかな?と考える事が出来ます。
それって凄い優しさを持った愛情だと感じます。
相手のことを考えた上で迷惑をかけないようにしながら改善策を探すのです。
暴走せずに、今は我慢して出来ることをしようと明るく清らかな心なんですね。
自分をコントロールできる自立した人は素敵です。
我慢して変に抑えて気持ちを歪ませるのではなく、
自然体で受け入れて把握した上で
対処出来るのです。
それってとてもスマートで好印象な振る舞いだと感じませんか?
私は依頼者さん達にはこの感覚を理解して欲しくて
助言をお伝えし続けています。
この精神が、何より強い突破口になるからです。先程の棚橋選手の言葉も、
苦難を受け入れた上で、穏やかな気持ちでやれる事へ前向きに取り組んでいます。
厳しい状況だからと
チャンスを投げ捨てるのではなく、
きちんと自分と向き合って、
受け入れたからこその今回の名試合でした。
その精神的強さは目を見れば分かります。とても芯の強いオーラがありました。
自分の駄目な部分も、愛してあげる。でも野放しにはせず理解して補う。
自分のことだけじゃなく周りをしっかり見て考えて行動する。
それが出来ると人は強くなれます。私の一生の課題でもあります。
この力のパワー、皆さんに届きますように。
愛をこめて sui
