2021年12月2日木曜日

力のカバーには。

昨日の記事の続きです。


 タロット、力(ちから)の絵柄のカバーの裏面には

キーワード:【許容・間接・抑制】と書いてありました。


カバーの下にはそれらのキーワードを連想させる本が入っているそうです。

わくわくしながらカバーをめくってみると…













壇蜜さんの「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」がありました。


これはかなり意外でした。もしかしたら同じカバーでも

中身が違う物もあったのかもしれませんが、

私は「当たり引いたな」と嬉しくなって購入を決定しました。

中身を一切見ないで買うのも楽しいと思います。


TVをほぼ観ないのであまり芸能人には詳しくないのですが、

私の好きな作家さんと対談なさってた時の文章がとても深くて

ちょっと気になっていた存在だったので良い機会でした。


この本は淡々と毎日の短い日記が綴られています。

私が特に好きなのは1月1日の日記。


「明けた、迎えた、始まった…だからどうしたと昨日の残り物を食べる。」


この淡々と1日が過ぎていく感じ、タレント本ではなかなか無いのではないでしょうか。

少し斜に構えた自分を自覚しながら、意地悪を言われた日は

その場で言いたいことをぐっと抑えて日記に「その男の毛根が滅びればいいのに」

と呟いて受け流し、良いことがあれば驕らずにいようと気を引き締める…。


そこにはキラキラ感も背伸びもなく、自分の立場や性格を分かった上で

我慢強く日々を過ごしている姿がまさに力そのものでした。

人目に付く仕事ならではの特殊さ、大変さがにじみ出ていて、

折り合いを付けながら日々を生きている姿に応援の気持ちがこみ上げます。

あとペットを可愛がる描写も多いので、それも力感がありました。


このセレクトは非常にニクイ。

本質を理解している人が選んだんだと嬉しくなります。


自分の苦手な事、性格を理解して、克服できることは克服して、

無理そうならそれも自分と受け止める。

己を理解して自分の味方でいるという事はとても素晴らしいことであり、

日々をうまく生きる為のコツでもあります。

くすっと笑える所や、分かる…と共感できる場面も多く

あまりの面白さに、読み終えた勢いで他の作品も数冊購入しました。


力というカードがどんな意味か体感したい方、

壇蜜さんのことが気になる方、短い日記を読むのが好きな方、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。


死神の本はまだ読んでいないので、

また今度タイトルと感想を書きたいと思います。(ネタは大事に温めます)

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